一般歯科

むし歯になるメカニズム

歯の弱点は『酸』

歯の弱点は『酸』

実は歯は水晶と同じくらい固く、硬度でいえばダイヤモンドが10の固さであれば、歯は7くらいの固さなんです。効率良く消化して、栄養を取り入れるために歯は固くできているのです。
しかし、そんな固い歯にも弱点があります。
それは『酸』です。酸には歯を溶かす力があり、これがむし歯をつくる原因となっているのです。つまり歯は物理的な力には強いのですが、化学的な力には弱いということなんですね。
歯を溶かす酸はふだんの食事が原因で生まれます。お口に残った食べカスが酸に変化するのです。

歯の弱点は『酸』

『あれっ? 栄養をとるためにお口に入れるのに、それが原因で歯がダメになるのって矛盾していない? 』

その通りです。実は人間の体は合理的にできていて、とても精密に作られているのです。つまり本来であれば、お口に残った食べカスは『唾液』によって流れるようにできています。

流れない原因は2つ。『食べ過ぎ』と『噛んで食べていない』

本来は『唾液』によって流れるはずの食べカスが流れない理由の1つめは『食べ過ぎ』、2つめは『噛んで食べていない』ということです。

『食べ過ぎ』
1回当たりの量が多いというよりは、お口の中に物を入れている間隔が短いということです。つまり、朝・昼・夜の食事の間に食べるオヤツや甘いジュースを飲むことで、従来の唾液の量では流しきれない酸を滞留させることとなったのです。

『噛んで食べていない』
この食生活の変化と深い関係があります。実は唾液は『噛む』ことで刺激を受け、発生します。つまり『噛めば噛むほど唾液は分泌される』のです。しかし、より食べやすい物を求めてきたため、お口に入る時にはすでに小さくなっていたり、軟らかく加工されていたりするのです。これが唾液の量を減らす原因となっています。

つまり現代人は、よほど気をつけないと、むし歯になりやすい生活環境であると言えます。

一度むし歯になると負のサイクルがはじまってしまう

一度むし歯になると、たとえ詰め物をしても、また隙間からむし歯が広がります。そして大きな被せ物をしても、歯の根が悪くなっては、最終的に歯を抜くことになります。つまり負のサイクルから抜けることができなくなるのです。それが、年齢を経るとともに歯を失う人が増える原因となっています。
保険の銀合金で作った詰め物も、大きな被せ物も平均5~6年でダメになります。健康な歯を土台にして作るブリッジも7~8年でダメになるデータがあります。

この悪いサイクルを止めるには二つの方法しかありません。

まずは定期的に検診に通うこと。
そして、できるだけ削った歯にぴったり合い、歯に優しい材質の詰め物、被せ物を選択することです。

虫歯の進行と段階

(1)C0:最初期 脱灰
最初期 脱灰

歯の表面を覆うエナメル質が少し溶け出し、白濁が見られます。この段階の虫歯は適切なブラッシングと予防治療により再石灰化して治ります。

(2)C1:初期 エナメル質の虫歯
初期 エナメル質の虫歯

歯の表面のエナメル質が溶け始め、歯の表面が黒くなります痛みはほとんど感じませんが放っておくと虫歯が進行する状態です。

この段階では虫歯を削ってレジンなどの修復材を詰めるか、フッ化ジアミン銀による進行防止といった簡単な治療を行います。

(3)C2:中期 象牙質の虫歯
象牙質の虫歯

エナメル質の下の象牙質まで虫歯が進行した状態です。象牙質まで進行すると、甘い物や冷たい物がしみるようになり自覚症状が現れます。

この段階では虫歯の部分を削り、詰め物か、被せ物をして保護します。

(4)C3:後期 神経まで進行した虫歯
後期 神経まで進行した虫歯

象牙質によって保護されていた歯髄(歯の神経)まで虫歯が進行した状態です。神経が侵され、何もしていなくても激しく痛みます。

この段階では被せ物(クラウン)を装着するのが一般的で、歯の神経を取り除く治療(根管治療)が必要となる場合があります。

(5)C4:末期 神経まで進行した虫歯

末期 神経まで進行した虫歯

歯冠の大部分が崩壊し、歯の根まで虫歯が進行して化膿している状態です。神経が壊死しているため痛みはなくなりますが歯根先端が化膿すると激痛が走ります。

この段階では多くの場合は抜歯が必要です。抜歯後はインプラント、ブリッジ、入れ歯などで欠損を補います。

浅い虫歯の治療

なるべく削らない、抜かない治療

なるべく削らない、抜かない治療

無駄に歯を削らないよう、精密な診察と診断を行っています。
ごく浅い虫歯の場合、保険内では白いプラスチックを詰めるか、金属の詰めものを作ります。

深い虫歯の治療(根の治療)

徹底的に神経を取り除き、再発を防ぐ

徹底的に神経を取り除き、再発を防ぐ

「なぜこんなに回数がかかるの!?」
歯医者でそう思ったことはありませんか?
根の形態は非常に複雑で、徹底的に神経を取るには時間と回数をかける必要があります。

ここで手を抜くと、痛みが再発してしまったり、抜歯することになってしまいます。
できるだけ抜歯とならないよう、最後まで徹底的に丁寧に治療を行います。