オールオン4とは?メリット・デメリットや治療の流れと知っておくべきポイントを徹底解説
オールオン4(All-on-4)は、少ないインプラントで広範囲の歯を支える治療法として注目されています。「顔の見た目が変わるの?」「費用はどれくらいかかるの?」など、オールオン4に関する疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、オールオン4の特徴やメリット・デメリット、治療の流れなど、気になるポイントをわかりやすく解説します。治療を検討している方が納得して選べるよう、ぜひ参考にしてください。
オールオン4(All on 4)とは
オールオン4(All-on-4)は、前歯から奥歯までをまとめて支えるインプラント治療法です。この治療では、顎の骨に4本のインプラントを埋め込み、それを支えにして上部構造(義歯)をしっかりと固定します。4本のインプラントで、12本分の人工歯をしっかり支えることができるため、少ないインプラントで広範囲をカバーできるのが特徴です。
従来のインプラント治療では、歯を1本ずつ支えるために多くのインプラントが必要でしたが、オールオン4は必要なインプラントの数を大幅に減らし、治療の負担を軽減することが可能です。
オールオン4(All on 4)がおすすめな人
オールオン4がおすすめな人の特徴は、次の通りです。
● 多くの歯をインプラントにしたいと考えている方
● 治療費を抑えたいと考えている方
● 入れ歯よりも健康や機能性が優れた義歯を希望する方
● 口元の見た目を重視する方
● 体への負担を軽減しながらインプラント治療を検討している方
オールオン4は、費用や身体への負担を抑えながらも、美しさと機能性を兼ね備えたインプラント治療です。歯を失った方や総入れ歯を検討している方にとって、オールオン4は見た目が自然で、しっかりと噛む力も得られることから、魅力的な治療方法と考えられるでしょう。
この治療方法の特徴は、4本のインプラントを使って、上顎または下顎全体を支えるため、従来のインプラントよりも少ないインプラント数で済む点にあります。そのため、インプラントの埋入本数が少なく、手術や治療期間を短縮できるケースも多いです。
また、オールオン4では、個別の歯を一つずつ支えるのではなく、数本のインプラントで複数の義歯を安定させるため、総入れ歯や部分入れ歯と比べてもフィット感が良く、食事や会話が快適になる点も喜ばれています。
「自分の歯と変わらないような自然な見た目で笑顔に自信を持ちたい」「入れ歯のズレが気になる」「少しでも体への負担を減らして治療を進めたい」という方には、オールオン4がおすすめの治療法と考えられます。
オールオン4(All on 4)のメリット
それでは、オールオン4のメリットについて詳しく見ていきましょう。オールオン4には、以下の10のメリットがあります。
体への負担を軽くできる
一般的なインプラント治療では、顎の骨にインプラントを埋め込むための外科手術に加え、骨の量が不足している場合には骨造成手術が必要になることがあります。しかし、オールオン4では、最小限の4本のインプラントで複数本の義歯を支えることができるため、骨に穴を開ける回数が少なくなります。これにより、手術時間が短縮され、身体への負担も軽減されるのです。
さらに、インプラントの本数が少なく済むため、骨造成手術の必要性が低くなる可能性があります。骨の量が十分にある場所を選んでインプラントを埋め込むことができるため、骨の負担も少なく、自然な状態を保ちながら治療を進められます。
費用を抑えやすい
インプラント治療は、費用が高額になりやすい治療の一つです。しかし、オールオン4ならば、必要なインプラントの本数が最小限に抑えられるため、費用面でも負担が軽減される可能性があります。複数本の義歯を4本のインプラントで支えることで、1本1本を支える従来のインプラントに比べ、少ない本数で広範囲をカバーできるため、費用が抑えられるというメリットがあります。
もちろん、最終的な費用は歯科医院や治療の内容により異なるため、具体的な金額はカウンセリングで確認することが必要です。しかし、1本ずつインプラントを埋め込む方法と比較すると、オールオン4で費用を抑えやすくなる点は、多くの患者さんにとって魅力的なポイントとなるでしょう。
費用面が気になる方も、事前にしっかりと費用についての相談を行うことで、安心して治療を進められるのではないでしょうか。
顎の骨が薄い方でも治療が可能
従来のインプラント治療では、顎の骨の量が不足している場合、インプラントを支える土台となるフィクスチャーが安定せず、治療が難しいと判断されることがありました。もし治療が可能だったとしても、骨造成などの追加の外科手術が必要となるため、身体的にも費用的にも負担が増えてしまいます。
しかし、オールオン4では骨のある部分を選んでインプラントを埋入できるため、骨量が少ない方でも骨造成手術をせずにインプラント治療ができる可能性が高まります。これにより、身体への負担が軽くなるだけでなく、治療費も抑えられるため、インプラント治療を諦めていた方にも新たな選択肢として検討できるでしょう。
骨が少ないからといって治療を諦める必要はありません。オールオン4で、より多くの方が自分の歯のように快適な生活を取り戻すことができる可能性が広がっています。
治療期間が比較的短い
一般的なインプラント治療では、顎の骨にフィクスチャーを埋め込んだ後、歯肉を縫合し、インプラントが骨としっかり結合するまでの治癒期間を設けるため、最終的な上部構造の装着までに約5か月かかることもあります。その間、複数回の通院が必要になり、患者さんにとっては時間と手間がかかる治療です。
一方、オールオン4では、顎の骨に穴を開け、インプラントを埋め込む手術から上部構造の装着までを1日で完了させることが可能です。術後すぐに仮歯を装着できるため、治療当日から食事や会話もほぼ通常通り行えるのが大きな魅力です。
このように、オールオン4は治療期間が大幅に短縮されるため、通院回数が少なく、患者さんの負担が大きく軽減されます。「忙しくて何度も通院する時間が取れない」「できるだけ早く治療を終わらせたい」という方にとって、オールオン4は非常にメリットのある選択肢となるでしょう。
しっかり噛める
オールオン4の大きなメリットのひとつは、天然歯のようにしっかりと噛める点です。インプラントの本数は少なくても、顎の骨にしっかりと固定されるため、通常のインプラントと同様の安定性が得られます。また、最大12本の義歯を支えられるため、硬い食べ物や噛み応えのある食材も安心して噛むことが可能です。これにより、食事を楽しむ幅が広がり、好きなものを自由に食べられる快適さが続きます。
発音しやすい
入れ歯では、歯茎や粘膜が義歯で覆われるため、発音が不自然になることがあります。特に「し」や「す」などの発音がしにくくなることから、会話の際に違和感を覚える方も少なくありません。
一方で、オールオン4は顎の骨に直接装着されるため、歯茎や粘膜が覆われず、口の中に余計な感覚がありません。そのため、発音が自然で、通常の会話にほとんど影響が出ません。入れ歯で発音に悩んでいた方も、オールオン4なら今まで通りの感覚で会話を楽しめるでしょう。
痛みを感じにくい
入れ歯では、食べ物のかけらが歯茎と入れ歯の間に挟まってしまい、歯茎が傷ついて痛みを感じることがあります。このような痛みは、食事や日常生活にストレスをもたらし、快適さを損なう原因にもなります。
しかし、オールオン4は下顎の歯茎や粘膜を覆わないため、食べ物が歯茎と装置の間に挟まることがほとんどありません。そのため、食事をする際にも違和感が少なく、口内の痛みも起こりにくいです。
外れる心配がない
入れ歯は会話や食事の際に外れてしまうことがあり、再度装着する手間やストレスを感じる方も少なくないでしょう。
一方、オールオン4は強固に固定されているため、日常生活の中で「外れてしまう」という心配がありません。取り外し自体は可能ですが、それは歯科医師の手によるものに限られています。そのため、自分で誤って外してしまうこともなく、外れることに伴う不安や不快感を軽減できるのが大きなメリットです。
骨の吸収を抑えてくれる
オールオン4のメリットのひとつに、顎の骨が吸収されにくいという点があります。顎の骨は、通常の歯からの刺激を受けることで維持されていますが、歯が失われるとその刺激が減り、次第に骨が吸収されてしまい、骨が痩せてしまうことがあります。
しかし、オールオン4をはじめとするインプラントは顎の骨にしっかりと固定されており、日常の咬む力や振動が骨に直接伝わるため、骨が吸収されにくくなります。この刺激が骨の健康を保つ助けとなり、長期間にわたって顎の骨をしっかりと維持できるのです。
見た目が自然で美しい
最後にご紹介するメリットは、オールオン4の審美性の高さです。この治療法では、連結した複数本の人工歯を一度に装着するため、隣り合う歯とのバランスが自然で、統一感のある美しい仕上がりが期待できます。色や形、質感においても一貫性を保てるため、見た目がとても自然で、まるで自分の歯のように感じられるでしょう。
見た目の美しさは、歯が持つ重要な役割の一つです。笑顔に自信を持ちたい、健康的で若々しい口元を維持したいと考える方にとって、オールオン4は審美性に優れた治療法として、大きなメリットとなるでしょう。
オールオン4(All on 4)のデメリット
続いて、オールオン4のデメリットについて見ていきましょう。オールオン4は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。治療を迷っている方にとっては、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解し、ご自身の状況に合った治療法を選ぶことが大切です。
残っている歯を抜く必要がある場合もある
オールオン4治療を受ける際のデメリットのひとつは、現在残っている歯を抜歯しなければならない点です。オールオン4は、ひとかたまりとなった義歯をインプラントでしっかりと固定する治療法です。そのため、義歯の装着に邪魔になる歯は、健康であっても除去が必要となります。
健康な歯を抜くことは、身体にとって必ずしもプラスとは言えません。そのため、まだ健康で問題のない歯が多く残っている方にとっては、デメリットと感じられるでしょう。しかし、もし残っている歯が歯周病や虫歯で影響を受けている場合には、早期に抜歯してオールオン4に切り替えることで、口内環境が改善され、結果として健康な状態を保てる可能性があります。
治療が受けられる医療機関が限られる
オールオン4のデメリットとして、治療を提供している歯科医院が限られている点が挙げられます。インプラント治療を行っている歯科医院であっても、オールオン4に対応していない場合が多く、受けられる医療機関は限られています。
インプラント治療は治療後のメンテナンスが重要であり、治療を受けた歯科医院との長期的な付き合いが求められます。そのため、オールオン4を提供する歯科医院の少なさは、信頼できる医療機関を選ぶ上での課題となるかもしれません。治療を考える際は、事前に対応可能な歯科医院を確認し、長く通える環境が整っているかどうかを検討することが大切です。
健康保険が適用されない
オールオン4のデメリットのひとつとして、健康保険が適用されないため、治療費用が高額になる点が挙げられます。オールオン4に限らず、インプラント治療全般は、特殊な医療的条件を満たす場合を除いて保険適用外となるため、治療費の負担が大きくなることが多いです。
そのため、費用面を重視する方にとっては、オールオン4を選択するかどうか迷うポイントになるかもしれません。しかし、長期的な使用や快適な生活を考慮し、自分にとって価値があるかどうかをじっくり検討することが大切です。また、クリニックによっては分割払いなどの支払方法を用意しているところもあるため、治療費については歯科医院に相談してみるとよいでしょう。
体調や持病によっては治療が難しいケースもある
オールオン4は優れたインプラント治療ですが、患者さんの身体の状態や生活習慣によっては適用できない場合があります。インプラントの埋入には外科手術が必要なため、手術の安全性や術後のケアが確保されない場合には治療が難しいこともあります。以下のケースでは、オールオン4の治療が適用外となる可能性が高いと考えられています。
【適用外になる可能性の高いケース】
● 顎の骨の成長が終わっていない未成年
● 糖尿病や肝臓疾患などの全身疾患がある場合
● 禁煙ができない場合
● アルコール依存症の方
● 金属アレルギーがある場合
● 残っている天然歯の抜歯を避けたい場合
● セルフケアが難しい場合
オールオン4は顎の骨にインプラント体を直接埋め込むため、顎の骨が成長過程にある未成年の方には適用できません。また、糖尿病や肝臓疾患といった全身疾患がある場合には、手術中や術後のリスクが高まる可能性があります。さらに、アルコール依存症や禁煙が難しい場合も、治療結果やインプラントの定着に悪影響を及ぼす恐れがあるため、治療適用の判断が慎重に行われます。
インプラントに用いられるチタンはアレルギーリスクが低い金属ですが、チタンにアレルギー反応が出るケースも稀にあります。そのため、金属アレルギーが心配な方は事前に試験を受けるなど、細心の対応が求められます。また、オールオン4では義歯を固定するために抜歯が必要となる場合もあり、健康な歯を抜くかどうかを慎重に考える必要があります。
最後に、セルフケアが難しい場合もインプラントの寿命が短くなることがあるため、長期的にケアできるかどうかも重要です。オールオン4を検討する際は、こうした身体の状態や生活習慣の影響も理解して、医師と十分に相談することが大切です。
オールオン4(All on 4)の寿命
オールオン4の寿命は10年以上とされており、一般的なインプラントと同様に高い残存率が報告されています。実際のインプラントの残存率については、以下のデータが参考になります。
● 5年目:96.3%
● 10年目:92.6%
● 13年目:89.9%
● 20年目:86%
出典:JSTAGE:経過例からインプラント治療の長期寿命を検証する
出典:JSTAGE:20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査
このように、治療完了から10年後には90%以上、20年後でも85%以上の方がインプラントを維持しており、中には36年間もインプラントを失わずに使い続けたケースもあります。オールオン4も同様の寿命が期待できるため、長期的なメリットを感じられる治療法と言えます。
しかし、インプラントの寿命を保つには、定期的なメンテナンスと日々のセルフケアが欠かせません。36年間インプラントを維持した患者さんも、毎年欠かさずメンテナンスを受けていたとの報告があります。逆に、メンテナンスを怠ると、10年未満でインプラントが機能しなくなる可能性もあります。
こうした報告から、インプラントは定期的なメンテナンスがあってこそ長寿命が期待できる治療であることがわかります。オールオン4を長持ちさせるためにも、日々のケアと定期的なチェックを怠らないことが大切です。
オールオン4(All on 4)の費用はどのくらい?
オールオン4の治療費用は、片顎あたり300~400万円が一般的な相場です。クリニックによって多少の違いはありますが、同じ本数の歯をインプラントで支える方法と比較すると、かなり費用を抑えられる点がメリットです。
例えば、インプラント1本あたりの平均費用は328,000~500,000円とされています。これを片顎の12本すべてにインプラントを埋入する場合、総額は約3,936,000~6,000,000円に達します。一方で、オールオン4では片顎あたり約300~400万円で済むため、約90万円以上の費用を節約できる計算になります。
このように、オールオン4は、多くの歯をインプラントで補いたいと考えている方にとって、コストを抑えたリーズナブルな選択肢です。高額になりがちなインプラント治療において、費用面での負担を軽減できるため、費用と効果のバランスを重視する方には非常に魅力的な治療法と言えるでしょう。
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オールオン4(All on 4)をしている芸能人はいる?
テレビや雑誌、SNSで活躍するタレントやアイドル、アナウンサー、俳優、アスリートの方々の白く美しい歯に、誰もが目を引かれることがあるでしょう。実際、岡村隆史さん(ナインティナイン)、木村拓哉さん、和田アキ子さん、有吉弘行さんといった有名人の中には、インプラント治療を受けたことを公言している方も少なくありません。
このように、多くの芸能人や著名人がインプラント治療によって美しい口元を手に入れています。インプラントは、見た目が自然でありながら、咬む力や日常の快適さも兼ね備えた治療法です。そのため、笑顔が重要な職業に従事している方にとって、大きな魅力となっているのかもしれません。
オールオン4(All on 4)の失敗や後悔することはある?
オールオン4は、多くのメリットがある一方で、治療後に「失敗した」「後悔した」と感じることも考えられます。ここでは、オールオン4における主なリスクや、後悔を防ぐためのポイントについて解説します。
また、オールオン4の治療で後悔しないためには、治療前にデメリットやリスクについて十分に理解し、納得した上で決断することが必要です。また、信頼できる歯科医師のもとでしっかりとカウンセリングを受け、疑問点を解消することが後悔を防ぐポイントです。
治療費が高額であることへの後悔
オールオン4は保険適用外の治療であり、片顎で300~400万円の費用がかかることが一般的です。このため、治療後に「もう少し費用を検討すれば良かった」と感じることがあります。費用に不安がある場合は、クリニックごとの支払いプランやローンなどの選択肢について事前に相談することが大切です。
残っている歯を抜歯しなければならない後悔
オールオン4を導入する際には、健康な歯が残っていても抜歯が必要になる場合があります。治療後に「健康な歯を抜くべきではなかった」と後悔するケースもあります。歯をできるだけ残したい方は、他の治療法も含めて歯科医師とじっくり相談してから決断しましょう。
口腔ケアが難しくなることへの後悔
オールオン4はインプラントが顎に固定されているため、自ら取り外しができません。そのため、日常のセルフケアには丁寧なブラッシングやデンタルフロスの使用が求められます。口腔ケアが難しいと感じる方や、定期的なメンテナンスが負担に感じる方は、治療後に「ケアが大変」と後悔することもあります。
術後の不快感や違和感への後悔
治療後しばらくは、口腔内に違和感を覚えることがあります。特に、食事や会話中に新しい義歯が馴染むまでに時間がかかることがあり、「もう少し時間をかけて検討すればよかった」と後悔するケースも見られます。治療前にしっかりとカウンセリングを受け、不安点を解消しておくことが後悔を防ぐための重要なポイントです。
予期せぬ痛みや炎症のリスク
インプラント治療では、手術後に痛みや炎症が生じるリスクも伴います。オールオン4も例外ではなく、術後に腫れや痛みが生じる可能性があるため、あらかじめそのリスクを理解しておくことが大切です。手術後のケアを怠らないことや、異常を感じた際にすぐに相談できる環境を整えておくことが、トラブル回避につながります。
治療結果が理想と異なることへの後悔
オールオン4の治療結果は、患者さんの希望に沿ってデザインされますが、時には「思っていた仕上がりと違う」と感じることもあります。見た目や機能に関して具体的な要望がある場合は、治療前に歯科医師にしっかりと伝え、仕上がりイメージを確認することが重要です。
オールオン4(All on 4)をすると顔が変わる?
オールオン4治療を受けると、顔の見た目が変わると感じる方が多いようです。これは、歯や顎の骨が顔の輪郭を支える重要な役割を果たしていると考えられます。次のような変化を感じる方もいらっしゃるようです。
● 口元や頬のボリュームが増し、若々しい印象になる
● 口元が整い、笑顔に自信が持てる
● 顎のラインがシャープになることも
● 顎の骨の吸収を防ぎ、輪郭が安定する
ただし、患者さん本人の感覚によるものもあるため、必ずしも変化があるとは言い切れません。参考程度にしておきましょう。
オールオン4(All on 4)の治療の流れ
オールオン4の治療は、一般的なインプラント治療に比べて非常にシンプルな流れで進みます。ここでは、オールオン4の治療がどのように進んでいくのか、具体的なステップを解説します。
診査診断と準備
オールオン4の治療を受ける際、患者さんには検査から治療計画の決定まで、原則3~4回ほどご来院いただく必要があります。まずは、患者さんの悩みやご要望をしっかりと伺い、治療に対する不安や疑問に丁寧にお答えします。
初回の相談では、口腔内の状態やライフスタイルについて詳しくお話しいただき、患者さん一人ひとりに最適な治療プランを検討するための情報を集めます。治療全体の流れや費用についても分かりやすく説明し、患者さんが安心して治療を進められるようサポートします。
手術と1つ目の仮歯(ブリッジ)の装着
オールオン4では、手術当日に仮歯を装着できるため、治療当日から食事や会話が可能になります。この仮歯は、インプラント手術後すぐに入れる「1つ目の仮歯」で、約3か月間装着しながらインプラントが骨にしっかりと結合するのを待ちます。
2つ目の仮歯(ブリッジ)の製作と装着
2つ目の仮歯(ブリッジ)の製作と装着の際には、さらに精密な調整が行われます。データを基に製作されたこの仮歯は、最終的な義歯の仕上がりに近づけたものです。
セラミック(ブリッジ)の製作と装着
仕上げた仮歯の形状や噛み合わせなどの情報を、スキャナーでデジタルデータとして読み込み、最終的なセラミックブリッジの製作に活用します。このスキャンデータをもとに、患者さんの口内にぴったり合うセラミックのブリッジを作成し、見た目や機能性をさらに向上させます。
セラミックのブリッジは、天然歯に近い美しい色合いや質感を持つため、最終的な仕上がりが自然なものになります。デジタル技術を活用することで、仮歯で確認した細かな調整が反映されたブリッジを製作できるため、患者さんが快適に使用できる精密な仕上がりが実現します。
メンテナンス(定期点検)
オールオン4の治療完了後には、長く健康な状態を維持するために、患者さんにセルフケアを習得していただきます。歯科医師や衛生士が、ブラッシングやデンタルフロスの使用方法、口腔内の清掃に適したケア方法を丁寧に指導します。セルフケアをしっかり行うことで、インプラントや義歯の寿命を延ばすことができます。
また、年に2~4回の定期点検を行い、インプラントや周囲の歯茎の健康状態を確認します。定期点検では、清掃の状態や噛み合わせの調整、インプラント周辺のチェックを行い、必要に応じてクリーニングやケアのアドバイスも行います。
オールオン4(All on 4)に関するよくある質問
入院は必要ですか?
オールオン4の手術は、基本的に日帰りで行われるため、入院の必要はありません。手術後、経過が安定していればそのままご自宅にお戻りいただけます。ただし、患者さんの体調や手術内容によっては、短期間の安静が推奨される場合もありますので、担当の歯科医師と相談しながら進めてください。
数本の歯が残っています。治療可能ですか?
はい、数本の歯が残っていても治療は可能です。しかし、オールオン4は複数の義歯をインプラントで固定する治療法であるため、治療の際には、残っている歯の抜歯が必要になる場合があります。残存歯が歯周病や虫歯で治療が難しい場合、オールオン4への移行は大きな改善につながることもあります。歯科医師とよく相談し、適切な判断をしてください。
手術は痛いですか?
手術は通常、麻酔下で行われるため、手術中の痛みはほとんど感じません。必要に応じて鎮静剤を使用する場合もあり、患者さんがリラックスして手術を受けられるように配慮されています。また、術後に軽度の痛みや腫れを感じることがありますが、痛み止めの処方があるため、ご自宅で適切にケアしていただけます。
高齢者でも治療は受けられますか?
はい、高齢者の方でもオールオン4の治療を受けることが可能です。治療の適用は年齢だけではなく、全身の健康状態や骨の状態によって判断されます。事前に健康状態や既往歴について歯科医師と相談し、無理なく治療が受けられるかを確認しましょう。
手術後、注意することはありますか?
手術後は、インプラントが安定するまで無理に硬いものを食べるのを控える、強い力がかかる動作を避けるなど、口腔内を安静に保つことが大切です。また、歯科医師の指示に従い、毎日のセルフケアや定期的なメンテナンスを受けることが、治療の成功を長く維持するために重要です。術後に不安や異常を感じた場合は、すぐに歯科医院へ連絡しましょう。
オールオン4(All on 4)をお考えなら、尼崎の永井歯科へご相談ください。
オールオン4は、見た目の美しさや噛む力を取り戻し、快適な生活をサポートしてくれる治療法です。しかし、費用や治療に伴うリスクもあるため、メリットとデメリットをしっかり理解した上で判断することが大切です。長期的な満足感を得るためにも、信頼できる歯科医師と十分に相談し、メンテナンスやセルフケアについても意識して取り組んでいきましょう。
また、オールオン4(All on 4)をご検討中の方は、ぜひ尼崎の永井歯科へご相談ください。経験豊富な医師が、患者さま一人ひとりの状況に合わせた治療プランをご提案し、安心して治療を受けられる環境を整えております。お口の健康と機能性を取り戻すために、まずはお気軽にご相談ください。
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