部分入れ歯を支えている自分の歯が揺れてくるのはなぜですか?
このような疑問をお持ちの方は多くいらっしゃると思います。
せっかく治療して快適に過ごしていた歯が、日に日にダメになっていき、また作り直しになるなんて。
そんなのもう嫌ですよね。ではなぜなのでしょうか。
永井歯科で実際に健康保険の入れ歯を装着して6年後の変化
現在、日本の保険適用部分入れ歯では、入れ歯を2本の針金のバネで残った歯に引っ掛ける「クラスプ入れ歯」が標準となっています。
「クラスプ」とは入れ歯を残った歯に引っ掛けるための針金のバネのことを言います。
2本の針金のバネで歯をはさむと、咬んだ際に入れ歯が沈み込み、残った歯をひき倒す力が断続的に加わります。
くぎ抜きをイメージしてください。
くぎ抜きはテコの原理を利用しています。小さな力であの釘が簡単に抜けてしまいますよね。
実は歯がグラグラになるのは、このテコの原理が働いているからなのです。
毎日の食事で噛むことにより少しずつ歯にダメージが加わるのです。
当然、入れ歯は安定することなく、短期間で歯が抜け、入れ歯を作り変え続ける。
その繰り返しにうんざりし、悩み、もうこの治療を最後にしたいと切に願われる患者様を多く見てきました。
今、この文章を読んでいる方もその一人かも知れません。
ではどうしたらいいのでしょうか?
永井歯科ではドイツ式入れ歯・テレスコープシステムを推奨しています。
実はドイツでは、日本の留め金式入れ歯は使われておらず、ドイツのチュービンゲン大学では実に1964年には使用されなくなっています。
ドイツ式入れ歯は、残っている自分の歯を保護し、しっかりと噛むことが出来るように二重冠構造のはめ込み式装置テレスコープシステムが用いられています。
特定の歯に負担をかけることなく入れ歯を固定できる非常に精密で歴史のある入れ歯として今でも広く活用されています。ドイツ式の高度な技術を駆使した入れ歯・テレスコープ義歯は従来の部分入れ歯の概念を覆します。
永井歯科では、このテレスコープ式システムと、日本歯科大学元教授の稲葉繁先生が改良を加えたドイツ生まれの総入れ歯「シュトラック入れ歯」のことをドイツ式入れ歯と呼んでいます。
残った歯を守るという視点では、インプラントも非常に有効です。インプラントは残った歯に負担を一切かけることなく失った歯を補うことが可能だからです。