ALL ON 4(オールオンフォー)治療|手術当日から仮歯を装着する、総入れ歯不満解消の新しいインプラント治療
All on 4とは
手術当日に仮歯が入るインプラントのことです。
上アゴあるいは下アゴに歯がない場合の治療の選択肢は、大きくわけて入れ歯またはインプラントを使ったブリッジのいずれかになります。
このインプラントを使ったブリッジは広く一般に、ボーンアンカードブリッジ(bone anchored bridge)と呼ばれます。
このボーンアンカードブリッジの中の一つとしてAll on 4(オールオンフォー)があります。
ボーンアンカードブリッジとは
インプラントを支えにしたブリッジで、治療の方法は様々です。
インプラントの本数やインプラントを入れる位置による違い、骨がない部分に骨を作るのか否か、手術した当日に仮歯を入れるのか数か月後に仮歯を入れるのか等、さまざまな違いがあります。
ボーンアンカードブリッジの中の一つ、All on 4とは
オールオンフォーはポルトガルのパウロ・マロ先生が今から20年以上前に開発されました。
ノーベルバイオケア社のインプラントを使用した方法で、4本(6本のこともあり)のインプラントで上アゴまたは下アゴ全部の歯(約12本)のブリッジを支えることができる治療法です。
インプラント手術をしたその日から約12本の歯が並んだブリッジの仮歯が入ります。
本来、オールオンフォーを含めインプラントは、体に入れたときにすぐには骨とくっついていません。
不用意に仮歯で噛ませると抜けてしまいます。
インプラントと骨が本当にしっかりとくっつき安定するまで、インプラントを揺らさない安静期間が2~4か月必要です。
ではなぜ、All on 4は手術をしたその日に仮歯を入れることができるのでしょう?
理由は7つあります。
1:骨にインプラントをタイトに入れて固定します。
2:全てのインプラントをつなぐことでインプラントを補強しています。
インプラントをしっかり補強することで安静期間を過ごします。
3:上顎は丈夫な部分の骨を利用する。
上アゴは副鼻腔で骨がない場合があるので副鼻腔より前方の骨の丈夫な、骨の位置を利用してインプラントを入れる。
4:下はオトガイ孔部より前方にインプラントを入れる。
オトガイ孔より奥は顎の開閉で幅径がかわるのでインプラントが揺れないように配慮さています。
5:必要に応じ後方のインプラントは後方に傾斜させる。
傾斜させるとまっすぐ入れるよりも長いインプラントを使用でき、またブリッジを奥までしっかり支えられます。
6:骨を作らずに骨のある所にインプラントを入れる。
骨が確実にあるしっかりしたところにインプラントを入れています。
7:アゴの骨のない場合、長いインプラントを使用して頬骨に固定する。
オールオンフォーは考え方も判断基準も非常にシステム化されており、歯科用インプラント治療に大きな影響と福音をもたらした治療方法だといえます。
All on 4 のメリット・デメリットについてみてみましょう
メリット
・インプラントの本数が少ないので、体への負担が少ない
・インプラントの本数が少ないので、費用の負担が少ない
・手術したその日から仮歯で生活できる
デメリット
・インプラント手術が必要
・高度な治療技術が必要 (専門的な知識と技術・技工士・設備)
・健康保険は効かない
まとめ
・All on 4は、インプラントの手術をした当日に仮歯が入る、画期的な治療法です。
・All on 4は、インプラント治療の中でも高度な技術が必要です。
専門的な知識と技術・技工士・設備の整った安心して任せられる医療機関で治療を受けられることをお勧めします。
・All on 4は自由診療です。
インプラントの本数が少なく、治療費が抑えられるといっても高額な治療となります。
しっかりと納得の上治療を受けられることをお勧めします。
All on 4 の費用は医療機関によって異なりますが、一般に¥250万~400万程度が目安になります。
All on 4 を動画でわかりやすく解説!
All on 4 についてYouTube動画で院長が、わかりやすく説明していますので是非ご覧ください。
Das Beste, oder nichts 「最善か無か」
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