ブログ

インプラント・入れ歯・ブリッジの違い|費用・耐久性・見た目・快適さを考慮した選び方

「歯を失ってしまったら、どうすればいいのか?」
「歯科医から治療法を提示されたが決めかねている」

これは、多くの患者さんが抱える大きな不安ではないでしょうか。
「食事を楽しむことができるだろうか」「見た目はどう変わるのか」「費用はどのくらいかかるのか」などさまざまな疑問が浮かぶことでしょう。

歯を失ったときの治療方法としては、インプラント・入れ歯・ブリッジの3つの選択肢があります。それぞれに特徴があり、費用や治療期間、見た目、快適さなども異なります。どの治療法が自分に合っているのかは、現在の口の状態やライフスタイル、希望によって変わるため、選択は慎重に行う必要があります。

この記事では、「インプラント・入れ歯・ブリッジの違い」をわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、ご自身にとって最適な治療法を見つけるお手伝いをします。

「食事をおいしく楽しみたい」「自然な見た目にしたい」「できるだけ費用を抑えたい」など患者さんが大切にしたいポイントを考えながら、ぜひ参考にしてみてください。

歯を失ったときの3つの選択肢

歯を失った場合、補う方法として「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」の3つの選択肢があります。それぞれに特徴があり、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。

インプラント

インプラントとは、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い見た目と機能性を持ち、しっかり噛めることが特徴です。自然な見た目を再現できるだけでなく、適切なケアをすれば10〜20年以上長持ちする耐久性の高さもメリットです。また、周囲の健康な歯を削る必要がなく、歯全体の健康を維持しやすい点もメリットとして挙げられます。

しかしながら、インプラント治療には高額な費用がかかることが一般的で、1本あたり30万〜50万円ほどの費用が必要です。また、顎の骨に人工歯根を埋め込むため、外科手術が必要となる点や、治療期間が3〜6ヶ月と長期にわたることも考慮すべきポイントです。

入れ歯

入れ歯は、歯がない部分に人工歯を装着する取り外し可能な義歯です。部分入れ歯と総入れ歯があり、歯が複数本ない場合やすべての歯を失った場合にも対応できるため、幅広いケースで使用されています。

入れ歯のメリットは、保険適用で比較的安価に治療が受けられる点です。保険適用の場合、1万〜2万円程度で作製できることが多く、費用を抑えたい人にとっては選択肢となります(自由診療の入れ歯もございます)。また、手術が不要であるため、身体への負担が少なく、治療期間も1〜2ヶ月と比較的短期間で完了します。

一方で、入れ歯は装着時に異物感があり、慣れるまでに時間がかかることがあります。また、噛む力が天然歯よりも弱く、硬いものを食べる際に不便を感じることがあります。さらに、毎日取り外して洗浄する必要があり、定期的なメンテナンスが求められます。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両側の健康な歯を削り、そこに人工歯を固定する治療方法です。入れ歯と異なり、取り外す必要がなく、しっかりと固定されるため違和感が少なく、見た目も自然に仕上がるのが特徴です。

ブリッジのメリットとしては、保険適用が可能なため、比較的費用を抑えつつ、機能性を維持しやすい点が挙げられます。一般的な費用は1万~3万円程度であり、短期間(2〜4週間)で治療が完了することも魅力の一つです。また、ブリッジにはセラミックやジルコニアなどを用いた自由診療もあります。

しかしながら、健康な歯を削る必要があり、削られた歯への負担が大きくなる点は注意が必要です。また、耐久性については7〜15年程度と、インプラントに比べると寿命が短い傾向があります。

【比較表】インプラント・入れ歯・ブリッジの違い

インプラント 入れ歯 ブリッジ
機能性
天然歯とほぼ同等

咀嚼能力が低下する

天然歯とほぼ同等
審美性
天然歯とほぼ同等
×
入れ歯のバネ部分が目立つ

ブリッジの金属部分が目立つ
違和感
なし
×
異物感が強い

なし
ほかの歯への影響
なし
×
バネをかける歯への負担あり
×
隣の健康な歯を削る必要あり
顎の骨への影響
なし
×
歯の抜けた部分の骨が痩せる
×
歯の抜けた部分の骨が痩せる
寿命
10~20年

7~8年程度

7~8年程度
治療条件
持病、歯周病がある場合は要注意

とくに条件なし

ブリッジを支える歯が必要
治療期間
6~24週間程度

短期間

短期間
保険適用 ×
保険適用外(自由診療)

保険適用 (自由診療もあり)

保険適用 (自由診療もあり)

インプラントは、入れ歯やブリッジと比較して機能性と審美性に優れた治療法です。ブリッジは両隣の健康な歯を削ることで人工歯を固定する方法で、機能性はインプラントとほぼ同等ですが、金属部分が目立つことがあります。一方、入れ歯は金属のバネで人工歯を支える治療法であり、取り外しが可能な分、咀嚼能力が低下し、審美性もやや劣る傾向があります。

また、耐久性の観点から見ると、インプラントは適切なメンテナンスをすれば20年程度使用できるのに対し、入れ歯やブリッジは7~8年程度で交換が必要になります。さらに、ブリッジは隣の健康な歯を削るため、支えとなる歯への負担が大きくなり、長期的に見ると歯の寿命が短くなる可能性があります。

一方で、入れ歯やブリッジは、治療期間が短く、保険適用の範囲内で治療できる点がメリットです。インプラントと比較すると費用が安く、特に保険適用内で治療したい方には選択肢として適しています。どの治療法を選ぶかは、機能性・審美性・費用・治療期間などを総合的に考慮し、自分に最適な方法を見極めることが大切です。

インプラント・入れ歯・ブリッジのどれがいいのか?(選び方)

「インプラント・入れ歯・ブリッジの結局どれがいいのか?」という疑問があると思います。最後は患者さん自身が何を重視して治療してほしいかによって、どの治療方法が良いかを決めます。

機能性や審美性を重視する人はインプラント

インプラントは、天然歯に近い見た目と噛む機能を取り戻したい人に最適な選択肢です。特に、見た目を気にする方や、長期間にわたって快適に食事を楽しみたい方に向いています。また、他の歯に負担をかけることなく治療ができるため、全体の口腔環境を健康に保つことができます。

保険適用内で健康な歯を削りたくない人は入れ歯

入れ歯は、健康な歯を削ることなく治療ができるため、負担を最小限に抑えたい人におすすめです。また、保険適用内で治療が可能なため、費用を抑えたい方にも適しています。ただし、噛む力が弱く、異物感を覚えることがあるため、使用には慣れが必要です。

保険適用内で機能性を重視するならブリッジ

ブリッジは、インプラントほどの高額な費用をかけずに、しっかりと噛める治療法を求める方に適しています。保険適用内で治療ができるため、コストパフォーマンスが高い選択肢です。ただし、支えとなる健康な歯(両隣の歯)を削り、負担がかかるため、慎重に判断しましょう。

インプラント治療の費用負担を軽減する方法(医療費控除)

インプラント治療は高額ですが、医療費控除を活用することで、所得税の一部を還付してもらえる可能性があります。

医療費控除を申請する際、申請者の所得に応じて二つの計算式が存在します。また、総所得金額に応じて、税率が異なります。ここでは、総所得金額に応じて支払う税率と、国税庁「医療費を支払ったとき」を参考に医療費控除の計算式を紹介します。

総所得金額に応じた所得税率(2025年)

課税される所得金額 税率 控除額
1,000〜194万9,000円 5% 0円
195万〜329万9,000円 10% 97,500円
330万〜694万9,000円 20% 427,500円
695万〜899万9,000円 23% 636,000円
900万〜1799万9,000円 33% 1,536,000円
  1800万〜3999万9,000円 40% 2,796,000円
4000万円以上 45% 4,796,000円

会社員の方であれば、総所得金額は源泉徴収票で確認できます。上記所得税率は変わることもあるため、最新のものは国税庁のHPを確認しましょう。

参照:国税庁「所得税の税率

所得が200万円以上の計算式

①1年間に支払った医療費総額ー生命保険料などの補てん金ー10万円=医療費控除の額
②医療費控除の額×所得税率=還付金(戻ってくる金額)

■計算例
前提:総所得金額が600万円。
①80万円(1年間に支払った医療費総額)ー0円(生命保険料などの補てん金)ー10万円=70万円(医療費控除の額)
②70万円×20%=14万円

※計算はあくまでも目安です。参考程度にご覧下さい。

所得が200万円未満の計算式

①1年間に支払った医療費総額ー生命保険料などの補てん金ー(所得×5%)=医療費控除の額
②医療費控除の額××所得税率=還付金(戻ってくる金額)

■計算例
前提:総所得金額が190万円。
①80万円(1年間に支払った医療費総額)ー0円(生命保険料などの補てん金)ー(所得×5%)=70.5万円(医療費控除の額)
②70.5万円×5%=35,250円

※計算はあくまでも目安です。参考程度にご覧下さい。

よくある質問

インプラントとブリッジ、どちらが長持ちする?

インプラントは適切なケアを行えば10〜20年以上持つことができます。一方、ブリッジは7年程度の耐久性があります。よって、長持ちを重視する場合はインプラントがおすすめです。

入れ歯はどれくらいの頻度で作り直す必要がある?

一般的に、入れ歯は1年から2年ごとに作り直す傾向があります。使用していると、噛み合わせのずれや、歯ぐきへの適合の悪化、入れ歯のヒビといった不具合がどうしても起きてしまうからです。

インプラントの手術は痛い?

麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんど感じませんが、手術後の腫れや痛みが2〜3日程度続くことがあります。

まとめ|インプラント・入れ歯・ブリッジの違いを理解し、納得のいく選択をしよう

歯を失った際の治療法には、インプラント・入れ歯・ブリッジの3つの選択肢があります。それぞれに機能性・審美性・耐久性・費用などの違いがあり、どの治療法が最適かは患者さんのライフスタイルやお口の状態によって変わります。

  • 「できるだけ天然歯に近い感覚で噛みたい」→インプラント
  • 「保険適用内で治療をしたい」→入れ歯 or ブリッジ
  • 「治療期間を短くしたい」→ブリッジ or 入れ歯

とはいえ、治療法の選択はご自身だけで決めるものではなく、専門的な診断やカウンセリングが不可欠です。尼崎市にある「永井歯科」では、患者さん一人ひとりの希望やお口の状態をしっかりと確認し、最適な治療プランを提案しています。

また、インプラント治療にも力を入れており、最新の設備を用いた精密な治療を提供しています。「どの治療法が自分に合うかわからない」「費用面が心配」など、不安をお持ちの方も、まずはお気軽に永井歯科にご相談ください。

永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
詳しくはHPをご覧ください。

お問い合わせ・ご相談

お一人お一人しっかりとお時間をおとりして
診療しております。
お気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご相談

お一人お一人しっかりとお時間をおとりして
診療しております。
お気軽にご相談ください。

〒661-0033 兵庫県尼崎市南武庫之荘2-33-6

  • JR神戸線:「立花駅」徒歩10分
  • 山手幹線:「桂木」交差点(駐車場完備)

診療時間

8:45 〜 12:45 / 14:00 〜 17:00
木曜・日曜・祝日 休診

page top
閉じる
止め金具が無く付けたまま寝られる ドイツ式入れ歯