インプラント手術に画期的な変化をもたらしたサージカルガイド。
素晴らしい道具だと思いませんか？

前回のブログで、サージカルガイドは口の中の情報をコンピューター上でシミュレーションしてガイドを製作するとお話ししました。

シミュレーションを行うのはAIではなく人間です。
歯科技工士と歯科医師であり、少なくとも歯科医師が責任者になります。

例えば、日本を代表する口腔インプラント学会で定められているインプラント治療のための様々な基準は、日本国内における標準的なインプラント治療の指標となります。

インプラント治療ではこういった基準を正しく理解しシミュレーションを行うことで、安心安全な治療を実践することが出来るのです。

インプラントは、治療の中のツールに過ぎません。
この単なるツールを素晴らしいツールに変えていくのが、歯科技工士と歯科医師の知識と経験です。

お口の情報をもとに口全体のバランスを考え、咬み合わせを整える。
この過程こそが、インプラント治療の成功のカギなのです。

サージカルガイドを使って手術することが素晴らしいのではなく、そのサージカルガイドをしっかりとした根拠と実績に基づいて作り、使用するのかどうかなのです。

トラブル対応力

シミュレーションは、あくまでも予測にすぎません。
サージカルガイドを用いた手術でも、予期せぬ事態に遭遇することはあります。

歯科医師は、予測から外れた時に修正する対応力をもってインプラント手術に臨む必要があるのです。

サージカルガイドを使って手術できる今の時代に反していますが、やはりフリーハンドでのインプラント手術を行った経験は大いに生かされていると感じます。

小さな穴から始まる、大きな未来に希望を託し、「最後まで歯でこまらない人生を…」。

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