10年前の治療から再び
10年前に歯医者さんでインプラント治療も歯を残す治療もどちらも難しいと言われ、そこからずっと何もしてこなかった患者さんです。
治療後は、口元が整ったためなのでしょうか、携帯の顔認証が出来なくなったとおっしゃいます。
治療前の正面写真です。
右下5番(白い矢印)はプラプラと動いて今にも抜けそうです。
Tさんは重度の歯周病です。まずは歯周病治療が先です。
治療前と治療後の表を見比べてみてください。
歯周病治療5か月後、歯周病菌が大幅に減っています。
歯周病悪玉菌の代表であるRed Complex値は、143,664→22に大きく減っています。
Tさんのように、歯周病が悪化して、歯がグラグラし全く噛めない状態で歯医者に来られる患者さんは少なくありません。
このような状態の場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
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- 1:天然の歯を残して部分入れ歯
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- 2:天然の歯とインプラントを組み合わせた治療
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- 3:入れ歯とインプラント治療
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- 4:インプラントだけでブリッジをする治療(オールオンフォー)
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- 5:ドイツ式入れ歯の1~数本歯が残っている際に、歯を残してゆくレジリエンツテレスコープ入れ歯
など選択肢は様々です。
1の部分入れ歯を健康保険で作っている方で本当の意味で満足している方は少ないと言うことは分かっています。使わなくなるか、費用が安いから仕方がないと諦め半分で不満を飲み込んでいる方が多いようです。
治療の選択肢はご本人とお話した上で、決まります。
選択肢は様々でも、患者さんの好み、譲れるところ譲れないところがはっきりしてくるので
治療法は見えてくるのです。
Tさんは、入れ歯の取り外しは嫌で、自分の歯のように取り外すことのない歯を手に入れたいということでしたので、インプラントを選択しました。
すべては患者さんの笑顔のために・・・
治療について詳しくは下記リンクよりご覧ください。
■治療期間
1年半
■費用
上下インプラント 660万円
■リスクと副作用
インプラントは外科での手術が必要です。高齢や持病によってできない場合があります。
清掃の不良があると天然歯の歯周病に類似したインプラント歯周炎が起こることがあります。