・通院が長続きせず、治療を中断し相談できないまま放置しています。
・食事は呑み込める食事が中心で、噛めません。
・こんなボロボロでも直してもらえますか？

以上が、Mさんのお悩みです。

口の中は奥歯がないことで、噛み合わせは失われています。
原因は、前歯の噛み合わせです。

本来前歯は、奥歯を守るための噛み合わせを担います。
その前歯が虫歯でボロボロ、ガタガタと不揃いでその役割が果たせていません。

きちんとした噛み合わせを作るには、下の前歯が表に出すぎていますし、虫歯になっています。

この状態で噛み合わせを作りきれいに見せるのは難しく、抜いて総入れ歯にすることで患者さんの同意を得ました。総入れ歯にすることで、ちょこちょこ作り替えることなく、長期的にその形で使い続けることができる、それが最適だと考えました。

総入れ歯の安定のため、2本のインプラントを追加し、

上：ドイツシュトラック総入れ歯
下：2本のインプラントで入れ歯を支える2インプラント・オーバー・デンチャー(2IOD)

で、治療は決まりました。

治療の流れ

来院→抜歯・インプラント埋入手術・仮歯装着→インプラントが骨とくっつくのを待ちます→仮合わせ義歯の製作→調整→ヨーロッパの材料に入れ替えて、誤差の修正→完成。

写真と一緒に見ていきましょう

残せない歯を抜歯し、インプラント2本の埋入手術をしました。
術後は仮歯でお過ごしいただきます。

インプラントが骨とくっつくのを待ち、上下顎同時印象法にて口の中の型とりをおこないます。
出来た型から、デジタル機器を駆使し仮合わせ義歯を製作します。

仮合わせ義歯で、大きな問題がないかを確認します。

問題がなければ、デジタル機器にて最終の入れ歯の製作を行っていきます。

コンピューターの削り出しで精密に作っていますが、永井歯科ではさらにドイツ製の精密咬合器に装着して噛み合わせの誤差などを修正しています。

見た目、しゃべり易さ、噛み合わせ、装着感などに問題がなければ、ヨーロッパの材料で最終の義歯を製作し治療は終了です。

生活も改善され、食事も食べられるものが増えています。

最後に

Mさんは50代とまだまだ若い世代ですが、治療をするには一番良い時期でした。

もう少しで上下の噛み合わせが失われ、咀嚼が立ちいかなくなる。
その直前で治療が出来たからです。

治療するにあたって“何が最適なのか”を考えたとき、将来、歯がダメになって歯を次々に作り替えることがない、生涯を通して無駄の少ない方針で治療ができたと思います。

私で良ければご相談ください。

永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
詳しくはHPをご覧ください。

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■治療内容

インプラントと上下入れ歯
模型診断・手術前の予測の入れ歯の製作、インプラント手術と同日に入れ歯を装着、入れ歯調整・最終入れ歯製作のための仮歯を含む

■治療期間・回数

12か月・11回

■費用

¥3,500,000（自由診療）

■リスク・副作用

インプラント手術は高齢や持病によってはできない場合もあります。
清掃を怠るとインプラント周囲炎が起こることがあります。