上顎の入れ歯がずっと気持ち悪かった
入れ歯が合わず、上アゴはAll on 4 下アゴは2IODで治療をされた患者様です。
5年前に作った入れ歯は、当初から噛み合わせを横にずらして噛まないと正しく噛めないと自覚していました。
さらに食事の際はもっぱら入れ歯を外して生活していました。
上アゴは口蓋が気持ち悪く不快に感じ、下アゴの残りの2本の歯も徐々にグラグラになっています。
抜けてしまうと入れ歯が更に使いにくくなるであろうとこちらも自覚されていました。
お嬢様からの口元に対する指摘もあり、入れ歯の見た目も改善したいと来院されました。
来院して
まずはトリートメントコーディネーターによるカウンセリングを行います。
しっかりとお話を伺い、歯科医師・歯科衛生士による検査に進みます。
検査結果をもとに歯科医師がしっかりと考え、治療の選択肢を次回お会いした際にお話します。
Fさんの口の中は、ほとんど歯が残っていません。
ですが歯茎はしっかりとしていて入れ歯・インプラントどちらの治療でも可能だと判断しました。
上アゴは口蓋が不快でしたので、4~6本のインプラントでブリッジを支えるオールオンフォー(All on 4)。
下アゴは入れ歯でも問題ないとおっしゃっていましたので、2本のインプラントで入れ歯を固定するツー・インプラント・オーバーデンチャー(2IOD)を選択しました。
手術前
インプラント手術を行う際、事前にFさんのお口の中の模型を使って歯を並べ入れ歯のデザインを決めていきます。
この入れ歯のデザインによって、最終的なインプラントのサイズと本数、位置と方向を決めていきます。
手術当日~最終
残っていた歯を抜歯し、事前にコンピュータでシミュレーションした位置通りにガイドを使ってインプラントの埋入手術を行います。
ガイドを使用することにより、骨の位置や骨の深さなど正確な情報をもとに安全かつ正確な位置にインプラント埋入手術を行うことができます。
手術当日から骨が安定するまでの間、1つ目の仮歯でお過ごしいただきます。
2か月後に骨は安定したことを確認し、2つ目の仮歯をおつくりします。
2つ目の仮歯は、1つ目の仮歯をもとに必要な修正を加え本番さながらの形をプラスチックで作ります。
見た目・装着感・しゃべりやすさなどさまざまな面で問題ないと判断し、セラミックのブリッジと最終の入れ歯をお作りし、予定通りの治療を終えています。
治療後に行ったアンケートを見ても、生活面ではしゃべりにくさや見た目、不快感が改善されています。
食事面でも、大きく改善されています。
最後に
Fさんは入れ歯の不快感と見た目への不満、噛み合わが原因でインプラントでの治療を選択されました。
今回の治療では、単にきれいな入れ歯やインプラントを入れるだけでは良い結果は得られません。
悪くなった顎関節とかみ合わせを、正しい動き正しい位置に修正することで、良い結果が得られています。
毎回感じることですが、入れ歯治療は私たち歯科医師にとって非常に難しい治療のひとつです。
入れ歯を作って口の中に装着させれば終わりではありません。
その入れ歯を使って食事をし、会話をし、快適に生活するためには、体のアライメントを捉えて噛み合わせをきちんと作ることが最も重要です。
噛み合わせを専門的に学び、日常的に噛み合わせ治療を実践しているかいないかで、入れ歯治療の結果は変わると考えています。
私で良ければご相談ください。
永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
間違いのないインプラント治療を選択されてください。
■治療内容
上:All on 4
下:2IOD(2インプラント・オーバーデンチャー)
模型診断・噛み合わせのデザイン製作・仮歯
■治療期間・回数
8カ月・14回
■費用
¥5,170,000(自由診療)
■リスク・副作用
インプラント手術は高齢や持病によってはできない場合もあります。
清掃を怠ると歯周病やインプラント周囲炎が起こることがあります。