70代女性。総入れ歯しかないと言われショックだった。永井歯科で出会えたオールオンフォー(All on 4)という治療
主訴
前の歯医者で総入れ歯にするしかないと言われ、総入れ歯が嫌だった。
背景
上左右には部分入れ歯が入っていましたが、噛めていません。
部分入れ歯を支えていた前歯がグラグラと揺れてきたため、総入れ歯を勧められました。
入れ歯=噛めないという思いがあり、何とか別の治療法はないものかと悩まれていました。
上
残っている歯の一部は、歯周病やかぶせものをするために神経を抜いた歯があります。
治療を繰り返し行うことで状態が少し悪く傷んだり、緩んでいる歯があります。
下
神経を抜いている歯もなく、比較的良好な状態で天然歯が残っています。
治療の介入は必要ないと判断しました。
治療
・Sさんの年齢
・インプラントの強度
・治療の繰り返しからの回避
これらすべてを考慮し、上の前歯をすべて抜歯し、4本のインプラントで歯列全体を繋いだかぶせものをするAll on 4(オールオンフォー)という治療を提案しました。
もともと総入れ歯には抵抗があったSさんです。相談の上合意して、治療はAll on 4で決まりました。
治療の流れ
① 抜歯
② インプラント手術
→麻酔で眠っている間に手術が終了。
③ 仮歯の装着
→術後3週間 抜糸
④ 2つ目の仮歯の評価と調整
→見た目や高さ、しゃべりやすさなどしっかりと見ていきます。
⑤ ジルコニアセラミックの歯を入れて完成
最後に
本症例の治療前の状況は住宅に例えるならば、老朽化したわずかな柱だけの、いつ壊れてもおかしくない半壊の住宅です。
歯は家でいうならば柱です。上の歯だと柱は14本あります。
半壊の住宅は、全体をリフォームすると新築するよりも大掛かりでお金がかかります。むしろ、すべて取り壊して新築するほうがベターです。
取り壊すときに、まだ使えそうな柱が数本あっても、古い柱と新しい柱で新築することはありません。
設計が複雑になる為だけでなく、近い将来、古い柱の修繕に振り回されるからです。
新築をするときには必ず柱もすべて壊して、新しい丈夫な柱をベストな場所に建てて新築します。
歯科治療においても歯が数本しかなくなったときには、すべて抜いて新たなインプラントだけで治療するほうが、シンプルで丈夫で治療期間も短くなる場面は多々あります。
上や下の歯が少数になってきたら、その歯を残すことだけに固執すると、残した歯の治療に振り回されることがあるのです。
ですから治療に際して、是非とも様々な選択肢を視野に治療選択なさることをお勧めします。
同じ口の状態でも、歯科医師の治療計画は異なり、患者さまの本当の希望も様々です。
私で良ければご相談下さい。
永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
詳しくはHPをご覧ください。
■治療内容
All on 4(オールオンフォー)
ジルコニアセラミック(かぶせもの)
■治療期間・回数
7か月・9回
■費用
¥3,722,400(自由診療)
※治療費は、治療契約当時のものです。治療内容と状態により異なります。
■リスク・副作用
インプラント手術は高齢や持病によってはできない場合もあります。
清掃を怠るとインプラント周囲炎が起こることがあります。