症例紹介

50代女性。取捨選択したインプラント治療

【case81】Dさん 50代女性の症例
50代女性。取捨選択したインプラント治療

主訴

右上奥歯のブリッジがグラグラで噛めない

背景

右下には部分入れ歯をつくりましたが、装着感が悪くしかもしっかり噛めません。

右上奥歯、左上奥歯には痛むブリッジが入っています。
右上奥歯、左上奥歯はグラグラで右では噛むことができません。

左も時々痛みがあるため食事は苦痛でしたが、できるだけ抜かずに残しましょうと言われ、メンテナンスに通いながら、歯を残されています。

左側は歯が原因で副鼻腔に炎症を起こしていたため、耳鼻科に紹介しました。

「食事をおいしくいただけるようになりたい」Dさんの希望です。
希望はできるだけ叶えて差し上げたいものです。

痛みもぐらつきもなく、普通に噛めるようになることを目標にしても良いが、咬めない歯を残すことが目標になっても仕方がない。そう考えるのです。

模型診断

中心位で模型を咬合器に装着すると、咬み合わせがよくわかります(中心位とは、口を軽く閉じた状態で顎の関節が最も自然な位置にあること)。

奥歯が失われたとき、単にインプラントを入れれば良いというものではありません。

歯が失われた原因も考えます。
本来前歯は、奥歯を守る役割があります。

Dさんの場合、前歯の咬み合わせが奥歯を守っておらず、奥歯に有害な力がかかり歯が失われていることが推測できました。左下のブリッジはそのまま残しても問題ないと判断しました。

奥歯にインプラントを入れ、奥歯を守るかみ合わせ作りのために数本セラミックの被せものを入れるということで患者さんと合意しました。

治療

① インプラント埋入手術

―右上奥歯

骨が少ないためインプラントと同時に骨を作る薬の骨を入れて塞いでいます。

―左上奥歯・右下奥歯

インプラントと骨がしっかりと固定するまで6~8週間待ちます。

② 右上奥歯 2回目の手術

骨が出来てインプラントとしっかり固定されていることを確認します。
歯茎を切開し、インプラントの顔出し手術を行います。

③ 仮歯でお過ごしいただきます。

④ 咬み合わせに問題がなければ最終の歯に入れ替えて治療は終了です。

治療後、Dさんの食事は大きく変化しています。

最後に

少数歯のインプラントは、歯がないところや歯が悪くなったところにインプラントを数本入れるだけの簡単な治療だととらわれがちです。

今回のように奥歯の治療には、咬み合わせを考えた治療が重要になってきます。
そのうえで、治療が必要な部分とそうでない部分とを決定しました。

私自身、せっかく治療介入するならば、意味のあることだけに費用を使い、後々やり直しになりにくい無駄の少ない治療を行うよう心掛けています。

私で良ければご相談下さい。

永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
詳しくはHPをご覧ください。


■治療内容

上 インプラント・セラミッククラウン
下 インプラント・セラミッククラウン

■治療期間・回数

12か月・12回

■費用

¥4,400,000(自由診療)
※治療費は、治療契約当時のものです。治療内容と状態により異なります。

■リスク・副作用
インプラント手術は高齢や持病によってはできない場合もあります。
清掃を怠るとインプラント周囲炎が起こることがあります。

お問い合わせ・ご相談

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