症例紹介

一部ではなく、全体を診て・・・

【case42】の症例
一部ではなく、全体を診て・・・

右下4本のブリッジが失われ来院された患者さんです。

上アゴは4~5年前から総入れ歯をされていました。
上アゴの骨は著しく窪んでいました。

おそらく歯周病で歯を支える骨が溶け、歯にかかる大きな力に耐えられなかったのでしょう。

患者さんからのリクエストは右下に歯を入れたいことと、上の入れ歯は気に入っているのでそのまま使いたいとのことでした。

下アゴ前歯は、CT画像からもわかるように、左1番2番、右1番がグラグラ状態で、歯を支える骨が失われていました。

調べていくと、下の前歯も歯周病と噛み合わせで骨が失われており長持ちしそうにありません。

上の入れ歯の人工の歯も大きくすり減って、バランスの良いかみ合わせが作れない状況でした。

当院に対する患者さんの要望は全て、きちんと噛めて長持ちする治療です。
治療後にちょこちょこ壊れては修理を繰り返す治療は望んでいない方です。
私も常々そういう治療がしたいので診療後や早朝に模型や写真をみて検討します。

リクエストをすべて聞くと、本来の目的である「噛める・長持ち」が満たせないときには、リクエストはお断りすることになります。
今回上の入れ歯は作り変えて頂くことにしました。

上は総入れ歯で決まりです。
下にある程度歯が残っているので、上下左右のバランスを重視しないといけません。

右下に歯がないので歯を補いますが、右下にインプラントを入れてブリッジをいれたとしても、インプラントのブリッジは強度が出すぎるので、中長期では上下左右のバランスが悪いと考えました。

仮に右下にインプラントのブリッジをいれるなら、上アゴはインプラントのブリッジをいれて上下のバランスを合わせたいところです。

ドイツ式のテレスコープも検討、患者さんの好み・局所的にできることできないこと・予算などさまざまなことを含めて考えました。

今回決まった治療方針は

1上は総入れ歯
2下の前歯はブリッジで補強。ぐらぐらの歯は抜いています。
3右下には部分入れ歯を作り、1本のインプラントで補強します。

部分入れ歯は残った歯に大きな負担をかけます。
Iバーパーシャルの設計を採用しシンギュラムレストにすることで歯にかかる力の重心を下げる工夫をしています。1
本だけインプラントを入れることで残った歯への負担を更に軽減するよう配慮しています。

すべての治療が終わるまで、上は今までの総入れ歯で下は仮歯のブリッジでお過ごしいただきました。

すべては患者様の笑顔のために・・・

治療について詳しくは下記リンクよりご覧ください。


■治療内容
総入れ歯
Iバーパーシャル(インプラント1本埋入)

■治療期間・回数
7か月・10回

■費用
¥2,650,000

■リスクや副作用
インプラントは外来での手術が必要です。
高齢や持病によってできない場合もあります。

清掃の不良があると天然歯の歯周病に類似したインプラント周囲炎が起こることがあります。

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