症例紹介

ボロボロになった歯・・・あえて残さない治療

40代女性の症例
ボロボロになった歯・・・あえて残さない治療

インプラントに入れ歯を固定する2インプラント・オーバーデンチャー(2IOD)治療後の口元

重度の歯周病の患者さんです。

年齢も若く、仕事では会食の機会も多くあったようで口元にコンプレックスをお持ちでした。

インプラント治療をしたいと思い、何軒か歯医者さんを回られ永井歯科に来院されました。

この患者さんのように若くして重度の歯周病でお口の中がボロボロの患者さんは、治したいけれど歯医者さんで嫌な思いをした経験があり、口の中を診られるのも恥ずかしと治療を躊躇されている方も多くいらっしゃいます。

永井歯科ではまず、トリートメントコーディネーターがしっかりと患者さんのお話を聞く時間を設けています。

ここで患者さんの状態や要望を把握し患者さんのお口の中を知るために必要な検査に進みます。

 

この検査結果をもとに

次回患者さんにお会いする際には、歯科医師が患者さんの状態や要望を踏まえていくつかの治療の選択肢をご用意しています。

Aさんはこの丁寧な手順を踏んだ永井歯科の治療に、今までにない歯科医院だと感じ、信頼を覚えたそうです。

 

治療は、大きく分けてインプラントか入れ歯の2択です。

もともとインプラント治療がご希望でしたので、お口の状態からインプラントをするにはバイコン社のFo4またはAll on 4だと考えました。

上の骨が少ないので、インプラントをするのであればバイコン社の太くて強いインプラントが適しているためFo4がよいと思います。

ただ、重度の歯周病でしたのでインプラント手術に少し心配が残ります。

米国にて歯周病治療専門医を取得した友人に相談したところ、Aさんの場合はやはりインプラント治療は薦められないと回答がありました。

やれるとして、下あごの2本のインプラントに入れ歯を固定する2インプラント・オーバーデンチャー(2IOD)です。

Aさんの歯はたくさん残っていましたが、残っている歯がほとんど重度の歯周病でしたので、あえて残さない。という治療に踏み切りました。

見た目や、においなど残っていることが苦しみにつながることもあります。

上顎はシュトラックデンチャー、下顎には2IODで提案しました。

若い方なので、入れ歯には少し抵抗があったようですぐには決断されませんでしたが、やはり最後には、きれいになって、噛めて、快適な生活ができたらいいと決断されました。

あえて残さないで歯を抜歯したその日から、生活に困らないよう仮歯で過ごしていただきます。

上下顎同時印象法という稲葉繁先生によって考案された上下のあごの型とりをして、入れ歯をおつくりしました。

仮歯で問題なく快適に過ごされました。
インプラントの状態、歯茎の状態が安定してきたので、本物の入れ歯を装着して治療は終了です。



Aさんのケースでは、歯周病の苦しみから解放するために、あえて歯は残しませんでした。
残していることそのものが、その先の苦しみとなると判断したからです。

治療後のAさんのアンケートを見てください。
食べられるものが増え、不快がなくなり笑顔が増えました。

お口の中がボロボロ・ガタガタでお困りの方、いわゆる難症例でお困りの方、難症例の場合歯医者さん選びは難しく、どこの歯医者に行けばよいかわからないと皆さんおっしゃいます。

私でよければ、皆様のお役に立ちたいと思います。

永井歯科ではインプラント治療・入れ歯治療・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。

治療について詳しくは下記リンクよりご覧ください。


■治療内容
インプラント2本・入れ歯シュトラックデンチャー

■治療期間・回数
1年半・20回

■費用
インプラント2本・仮歯・シュトラックデンチャー396万円

■リスク・副作用
インプラント手術は高齢や持病によってはできない場合もあります。
清掃を怠るとインプラント歯周炎が起こることがあります。

 


歯がボロボロの症例は、よろしければこちらの記事もご参照ください。

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