丈夫な歯だけを活用した、60代女性のインプラント治療

主訴
右下奥歯が痛む
左下の入れ歯をインプラントにしたい
インプラントできる骨なのか
治療

歯肉からの出血や神経が抜かれ弱くなった歯が多くあります。
いつ壊れるかわからない被せた歯が残り、噛むところもなく痛みを生じています。
全体として奥歯はなく安定した嚙み合わせではありません。

60代の今の時点で弱い歯でもなるべく残す治療を行うと、80歳以上の高齢になってからその弱い歯がポキッと折れたり、大きなトラブルが生じる可能性があります。
更には80歳を超えてからの大がかりな治療は、
・単純に他の病気のために歯科治療が出来ない。
・高齢者は歯が悪くて食べられなくなると一気に痩せて筋肉が減り体力が衰え元に戻らなくなる。
といった高齢がゆえの様々なリスクを伴います。
作った歯が20年30年以上を見据えて万全の状態で残りの人生を歩んでほしい。
このほうがトータルの生涯歯科治療の費用も抑えることができて価値がある。
私はこのように考えるのです。
今回の治療では、左右で必ず上下インプラントで噛める設計にしています。
介護生活で口の中のコンディションが悪くなると天然歯は虫歯で失われます。
インプラントは虫歯にはなりません。そのまま残ります。
今回のように左右の奥歯がインプラントでしっかり噛んでいると、噛み合わせは間違いなく安定します。

このように、先の先まで見据えた治療計画を患者さんと一緒に考え合意のうえで治療を行いました。

手術は患者さんの負担にならないように睡眠麻酔を1回だけ行いました。
治療の途中は仮歯で過ごし、仮歯で噛み合わせを確認します。
かみ合わせが安定したところで、全く同じ形でジルコニアセラミックに置き換えます。
Hさんは、治療途中にハワイ旅行を楽しみながら、治療を終えられています。
治療は誰が行うかによって方針は変わります。
長期で歯と人生をどのように過ごしてほしいのか、このことをしっかりと考えて治療したいと考えます。

私で良ければご相談下さい。
永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
詳しくはHPをご覧ください。
■治療内容
上下:インプラント・かぶせ物
■治療期間・回数
6か月・9回
■費用(自由診療)
¥5,229,400 (上下ジルコニアセラミック仕上げ)
※治療費は治療契約当時のものです。治療内容と状態により異なります。
■リスク・副作用
インプラントは保険適用外の治療です。
インプラント手術は高齢や持病によってはできない場合もあります。
清掃を怠るとインプラント周囲炎が起こることがあります。