症例紹介

人生を変えた入れ歯

【CASE56】30代女性  の症例
人生を変えた入れ歯

10年以上通っていた歯医者さんでは、治療時間が短く診察は少し。
歯はどんどんわるくなっていき相談しても納得のいく説明はありません。
このままでいいのか・・・
不安な中、永井歯科にたどり着いた患者様です。

上顎にはブリッジ、下顎には部分入れ歯を入れてお過ごしでした。
年々歯が悪くなっていく中で、1年前に上顎のブリッジが外れて以降、はずしたままで生活されていました。

院内で行ったこの時期のアンケートでは「人前を気にした」「少しでも恥ずかしい思いをしたことがある」
「日常生活で満足していなかった」と、とても不自由な生活を送られていたことがわかります。

―来院して

まずはトリートメントコーディネーターがお話をじっくりと伺います。
次に、必要な検査を歯科医師と歯科衛生士のもとしっかりと行います。

模型を咬合器に装着します。
咬合器では体の中心軸、水平軸をとり上下の噛み合わせを再現します。
検査で得た口の中の情報から、問題点を抽出し、どうすればよい噛み合わせが作れるのかをじっくりと考えます。

当初下顎には前歯が6本残っていたため、歯を残したいと考えていました。
ですが噛み合わせの観点から、この歯を残していたのでは良い噛み合わせにならないことが判ってきました。

噛み合わせとは、上下の全ての歯が対になって噛み合わせを作ります。

Gさんの場合、下の歯が残っているので下の歯に合わせて上の歯を並べるとします。下の歯はとても奥まった位置にあるので噛み合わせると上の前歯はとんでもなく奥に引っ込んでしまいます。そうするとしっかり噛める機能的で、自然な見た目は作れません。

そこで今回は、噛み合わせと見た目の観点から下の歯は抜歯し人工の歯で置き換える治療計画としました。
上顎には総入れ歯、下顎には2本のインプラントで入れ歯を安定させる2インプラント・オーバーデンチャー(2IOD)で同意のもと治療開始です。

―嚙み合わせ

先にも述べたように上下の全ての歯が対になって噛み合わせを作ります。

しかし噛み合わせを作るためには、時として歯を削り、歯を抜く選択をせざるを得ない場合があります。
反対に歯を削らない、歯を抜かない選択も勿論できます。
その場合良い噛み合わせは作れないので、噛み合わせの妥協と諦めが必要になります。

歯は、噛めて初めて役目を果たします。
1本1本の歯を大切にし、残すことやできるだけ削らないことも大切です。
一方で、1本1本の歯が集まることで上下のよい噛み合わせを作ることも大切です。
できることなら歯を残して、噛み合わせを作るのが理想ですが、
状況によっては、どちらか1つはあきらめなければならない場合があるのです。

―治療

Gさんの場合、骨が少しスカスカしていた為、インプラント2本の埋入手術を行った後、骨がしっかりインプラントと固定するのを待つ期間を8週間設けました。

インプラントが安定したことを確認できたので、下顎前歯部の抜歯と上顎の粘膜を整える治療を行いました。

この日から当院でつくった仮歯での生活が始まります。
仮歯が入った口元を見たGさんは、上下の歯がきちんと見えていることに感動し目を潤ませて喜ばれていました。今までは下の歯しか見えていなかったのです。

仮歯では問題なく生活されており、何も気にせず食事ができることで「これが仮歯のレベル?」と本物の入れ歯への期待も大きかったようです。

食べられるようになったものも増え、食事が楽しくなったことで顔色もよく健康的になっています。
ご友人とのランチも楽しめるようになっていたようです。

仮歯での装着感や見た目、しゃべり易さ等さまざまな面で問題がなければ、仮歯のコピーを院内で製作します。
この仮歯で上下の粘膜の精密な型とりを行い、2つ目の仮歯を製作しお過ごし頂きます。

本来下顎の人工歯は口を開いたとき、人工歯以外見えない(歯茎が見えていない)のが理想です。
口元の歯茎の見え方は微差でしかありませんが、最後までその審美性にもこだわりを持って患者様に向き合いました。
2つ目の仮歯で問題なければ、本物の入れ歯製作に移ります。

―最終の歯

仮歯での調整を行い、すべてにおいて問題がないことを確認出来たら最終の歯を入れて治療は終了です。

治療後に行ったアンケートからも分かるように、食事面では食べられるものが増え、生活面でも治療前に感じていた「人前を気にした」「少しでも恥ずかしい思いをしたことがある」
「日常生活で満足していなかった」となどの不自由さは「ほとんどない」になりました。

―最後に

歯科治療はどこで行っても同じではありません。
1つの症例に対して、歯科医師の考え方は様々です。
どこでやるのか、だれに診てもらうのかによって患者さんの歯科人生は大きく変わってきます。

永井歯科の治療では根底に噛み合わせを特に重視しています。
どのような複雑な状況のお口の中であっても、正しく状況を捉え、必要なことを考え、正しい噛み合わせ、きれいな口元をお作りするよう最大限努力しています。

私で良ければご相談ください。

永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
詳しくはHPをご覧ください。


■治療内容

上:総入れ歯
下:2IOD(2インプラント・オーバーデンチャー)
模型診断・噛み合わせのデザイン製作・仮入れ歯2つ
入れ歯の材料はヨーロッパから輸入された材料を使用

■治療期間・回数

1年3か月・12回

■費用
¥3,520,000(自由診療)

■リスク・副作用
インプラント手術は高齢や持病によってはできない場合もあります。
清掃を怠ると歯周病やインプラント周囲炎が起こることがあります。

お問い合わせ・ご相談

お一人お一人しっかりとお時間をおとりして
診療しております。
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